ハロプロ楽曲大賞2007

みかん

楽曲部門3位:みかん

曲の疾走感が心地よいです。この曲を聴きながら出勤すると駅まで走る足取りも軽くなります。「女の子でも男の子でも」「大の大人だって初心者だって」「おんなじことじゃん」という歌詞があるように、老若男女全ての人への人生応援歌です。いかにも国民的アイドルグループに(たとえ現状では最盛期の人気が影をひそめてしまっていても)ふさわしい曲です。モーニング娘。はこれからもずっとこのような曲が似合うグループであってほしいです。
全体的に、積極的に生きろ、人間を皆好きになれ、というメッセージの繰り返される歌詞は、ある意味とても平凡なのですが、それゆえにその中で引き立つ、耳に残るフレーズがあります。このフレーズがあることによって、単なる説教ソングに堕することなく聴く者の心に共感を起こさせます。


「初めて恋をしたとき どうしていいかわからず
 大きな音で 曲聴いた」


これ、とてもよくわかる気がします。たとえば僕が初めて稲葉さんとデートをしたとします(照)。稲葉さんと一緒のときはカッコつけて冷静さを装っていますが、帰り道で稲葉さんと別れてひとりになったらもう落ち着いてはいられないでしょう。どうしていいかわからず、とりあえずスイッチを入れたウォークマンのヴォリュームはきっと大きめにするでしょう。でもきっと音楽なんか耳に入らないのです。
僕はスキップしながら遠回りして家に向かいます。途中に公園があったら意味無く鉄棒で逆上がりをします。自販機を見つけて意味無くドクターペッパーを買います。家に着いて、500円玉で買ったドクターペッパーのお釣りを取り忘れたことに気が付きます。でも1000円札じゃなくてよかったと笑顔でポジティブ思考です。笑う門には福来るのです。