6/17(日)昼夜、劇団シニアグラフィティ第5回公演・昭和歌謡シアター「東京」@新宿スペース107

東京

全公演が終了しましたので、物語のあらすじを。
キーワードは「夢」。佐渡島の高校の陸上部だった仲間たちがそれぞれに夢を抱いて卒業しました。それから18年の歳月が流れ、夢を叶えた者もいれば、夢の実現に手が届きそうな者もいる。しかし大半は夢に挫折し日々の生活に追われ、荒んだ生活を送っている者もいました。
そんなある日、母校の廃校が決まります。島を出て18年。これからは島での暮らしより東京での暮らしの方が日一日と長くなります。そこであらためて自分たちの原点を見つめなおすため、みんなで母校のグラウンドに集まることになりました。
過去を振り返りたくない者もいれば振り返る余裕のない者もいましたが、この集まりが彼らにとって新たな夢や人生を踏み出すきっかけになりました。仲間たちの中でひとり、既に歌手になるという夢を叶えていた石原さんの歌う「東京」は、仲間たちの夢のシンボルです。


・・・このようなストーリーなのですが、僕も東京に出てきて18年たったとき、これからは東京での生活の方が長くなるのだなあと思った覚えがあります。ただそのとき僕はモーヲタまっしぐらで、自分の夢を振り返るなんてことはしませんでしたが(笑)。
このお芝居の客層は、多くがメロンヲタのリピーターや石原じゅんじゅんヲタと思われる年配の方々でした。若き日の夢に破れた人の集まりかもしれません(笑)。いや真面目な話、夢は破れるもの、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、夢破れてなお追い求めたり、いずれあきらめて自分の気持ちに折り合いをつけて何とか生きて行くのが人生、という気もします。
この昭和歌謡シアター「東京」は、夢破れた人、夢に向かって頑張っている人、夢を探している人、世代的には幅広く誰が見ても楽しめるお芝居だと思います。
次回更新では、稲葉さんのことを中心に書くつもりです。