10/7(土)〜8(日)ムーンライトえちご

ムーンライトえちご

昼に「剣狼」を観てから仕事に行き、終業後は翌日の新潟娘。コンに向かうため新宿から新潟行きの夜行快速「ムーンライトえちご」に乗りました。新宿発23:09、新潟着は4:51です。コンサートの開演は15:30なので時間はたっぷりあります。適当な観光スポットでもあれば足を運んでみようか、今まで見たことがない日本海を見に行こうか、いっそ佐渡に渡ってみようか、あるいはハロモニ。7期決定SPでのつんく♂のように、手土産を持って小春ちゃんの家に行ってお仏壇にお線香をあげて来ようか、などと様々な構想や妄想が脳裡に浮かびます。


大宮を過ぎて車内の照明は減光、0時をまわりそろそろ寝ようかと思ったところで列車は鴻巣駅に停車しました。なかなか出発しません。すると車内放送で、新潟方面大雨の影響で先行の列車が詰まっているとのこと。確かに天気予報では新潟は雨だったのですが、台風並みの低気圧はすっかり遠ざかっていたと思っていたので、ダイヤが乱れるほどの大雨が降っているとは意外でした。


そのまま1時間が経ち、2時間が経ち、列車は一向に動き出す気配がありません。車内放送もありません。深夜帯ですから放送を控えているのでしょうし、放送に値するだけの状況の変化もないのでしょう。最悪でも15:30までに会場に着けばいいので、その点は気が楽です。少し睡眠を取ることにしました。


夜が明けて慣れない体勢での浅い眠りから覚めてみると、列車は相変わらず停車したままでした。車内ではあちこちから乗客の話し声が聞こえて来ました。SLの話が聞こえました。どうやら新潟から磐越西線で運行される「SLばんえつ物語号」に乗る予定の鉄ヲタの人がいるようです。僕と同じモーヲタもけっこう乗っているようでした。どうやらこの日の「ムーンライトえちご」は二重の意味でヲタ列車と化していたのでした。


朝日が昇り外はすっかり明るくなりました。まぶしい太陽、澄み渡る青空、爽やかな空気です。こんなにいいお天気なのだから間もなく運転再開するだろうと期待に胸がふくらみます。車内のどこからかこんな関西弁が聞こえました。「ムーンライトえちごちゃうやん、サンライズえちごや!」確かに(笑)!あとは「サンライズえちご」の運転再開を待つばかりです。


待ちに待った車内放送が入りました。ところがその内容は乗客の期待をあっさり裏切るものとなりました。上越線運転再開のメドは立たず、この列車は熊谷で運転打ち切り、そこから普通電車に乗り換えて高崎へ行き、新幹線に振替乗車できるとのことです。「えちご」での旅はあっけない幕切れを迎えました。もはやこの列車は「サンライズえちご」ですらなくなりました。「サンライズさいたま」です(泣)。えちごにならって旧国名を用いれば「サンライズむさし」でしょうか。


やがて鴻巣駅を約7時間ぶりに出発した「サンライズむさし」は、10分ちょっとで熊谷に着いてこの日の営業運転を終えました。そこから指定された普通列車に乗り換え、高崎で新幹線に乗り換えました。これでなんとか朝のうちに新潟に着くことができます。とりあえず一安心です。・・・ところが動き出した新幹線の中で、またしても信じがたい車内放送が入りました。まずは「ムーンライトえちごからご乗車のお客様・・・」と、えちごの乗客に運休のお詫びをし、それに続けて


「本日、磐越西線のSLばんえつ物語号は運休となりました。ご乗車予定のお客様はご旅行をお取りやめ下さいますようお願いいたします。」


・・・SL目あての鉄ヲタの皆さんがあまりにもかわいそうです。運休は仕方がないですよ、でもそういう大事なことはえちごの客を新幹線に乗せる前に言ってやれよ!(怒泣)





新宿駅で出発を待つ「ムーンライトえちご



鴻巣駅に停車中



高崎まではとてもいい天気でした。ところが高崎を出て長いトンネルを抜けると不穏な空模様。