3/11(土)昼夜、メロン記念日ミュージカル@東京芸術劇場

ストーリーが難解だとかセリフや歌の随所に伏線が散りばめられているといった前評判を聞いていましたので、そのつもりで心して鑑賞したらかなり理解できたつもりです。多少よくわからない点も残りましたが気にならないレベルです。十分楽しめました。
またこの作品は、今までのハロプロのミュージカルと比べて最も本格的なものでした。メロン、稲葉さん以外の出演者は、元宝塚の人、学校でミュージカルを専攻してきた人、舞台経験を積んできている人たちばかりです。そんな本職の人たちの中にあってハロプロ勢は大健闘でした。
劇中劇においての大谷さんと村田さんは実にカッコよかったです。特に村田さんは細身の体型が騎士の衣装によく似合っています。悪役斉藤さんからの演技からは、深い孤独の果てに悪魔に魂を売ってしまった者の悲しみが伝わってきます。柴田さんは、出演者の中にあってひとりだけ小さい少女が混ざっているようなかわいさで、役柄にぴったりはまっていました。歌も頑張っていてよく声が出ていました。
そして稲葉さん。物語の序盤で「ENDLESS LOVE」をソロで歌い、もう1曲、柴田さんと一緒に歌う曲がありました。歌の見せ場はこれで終わりです。ディナーショーやコンサートに比べたら歌やダンスはもの足りなく感じました。しかしその分、全編を通して演技で魅せてくれました。
稲葉さんは4月にお芝居の予定が決まっています。僕は稲葉さんの歌が好きで、ダンスが好きで、トークが好きなので、正直お芝居は気乗りがしなかったのですが、このミュージカルを見て、女優・稲葉貴子のステージにも再び足を運びたくなりました。