矢口

矢口真里

モーニング脱退から現在までのところを、自分なりにまとめてみました。



長いしクドイし今さらな話なので折りたたみます。


1月30日に卒業した飯田の後を受けて、矢口がモーニング娘。のリーダーとなりました。しかしその2ヵ月半後の4月14日、発売を翌日に控えた写真週刊誌に矢口の男性との交際が報じられることが明らかになり、矢口はその日のうちに急遽モーニング娘。を脱退することになりました。矢口は「『アイドル』としての自分を裏切っていた」「モーニング娘。のリーダーとしてメンバーをひっぱっていく資格はなくなった」とコメントを残しました。


確かに矢口の行動は軽率だったところがあるかもしれません。しかし松浦も3月4日に同じ写真週刊誌にw-indsの橘慶太の交際が報じられています。ところがその際に所属事務所は、慶太と松浦は友人関係、という見解を示しました。松浦はその後も歌手活動を続けました。一方矢口は即日脱退です。
また松浦は、コンサートにおいて自らファンに「ご心配をおかけしました」と謝罪し理解を求める場を与えられましたが、矢口は事前に収録済のTV番組「やぐちひとり」が放映される以外はファンの前から姿を消すことになり、自らの肉声でファンに謝罪する機会はしばらくありませんでした。ハロプロの広報番組的存在の「ハロー!モーニング」でさえ、レギュラー出演していた矢口が急にいなくなったことに関して何の説明もなく、矢口は初めから存在しなかったかのような編集で放映されました。


松浦と矢口は同じように男性との交際が発覚しながら、なぜ松浦に対しては「友人関係」という見解を持ってお咎め無しで(後日、事務所に別れさせられたとの説もありますが)なぜ矢口は脱退処分なのでしょう。確かにアイドルという建前があります。未成年者が多く所属するグループのリーダーです。下の者に示しがつかないという理屈もあるでしょう。何らかの処分は然るべきかもしれませんが、松浦の件と比べても、いや比べなくても即日脱退という処分は重すぎるのではないでしょうか。未成年者が飲酒や喫煙をしたのとは違います。矢口自身は成人です。


矢口の脱退直後、ファンの間では「やぐちひとり」の放映が終わったら矢口は他に仕事を与えられず、事務所の飼い殺し、事実上の芸能界引退になるのではと囁かれていました。ところが一転、5月に入ると矢口のバラエティ番組出演ラッシュが始まりました。事務所が矢口に対する態度を軟化させてきたのかもしれないと思える、明るい兆しでした。夏のハロコンも、当初は出演予定に入っていなかったものの、シャ乱Qのまことと共に司会として出演することが決まりました。
ハロコンの司会は、これまでまことと稲葉が務めてきました。まことは司会専属ですが、稲葉は司会をしつつ歌でも活躍してきました。ですから矢口も、きっと1、2曲は歌えるのではないか、歌ってほしいとファンは願っていました。


ところがその願いは打ち砕かれました。しかも、きわめて陰惨なかたちでした。
矢口は文字通り「司会者」でした。司会以外の仕事は与えられていませんでした。ハロプロメンバー全員の曲である、ハロプロオールスターズの曲にも参加できませんでした。モーニングの卒業生によるLOVEマシーンにも参加できませんでした。矢口が「卒業生」ではなく「脱退者」ゆえの仕打ちなのでしょうか。モーニングを脱退した人間は、ハローのメンバーですらないのでしょうか。これは懲罰なのでしょうか。あるいは他のメンバーに対する見せしめ、あるいは単なる嫌がらせなのでしょうか。


アイドルはファンに夢を与える職業だとするならば、確かに矢口の交際発覚はファンの夢を破る結果になるでしょう。それゆえ事務所は脱退という処分を下したのでしょう。ならば、コンサートという夢の空間において、ファンの前で懲罰やら見せしめやらを嫌がらせを見せる必要がどこにあるのでしょうか。それこそファンの夢を破る行為です。


このハロコンにおける矢口への処遇、それが懲罰という位置付けなら、今回限りのものとなることを切に願います。そして今後、もしも事務所とし矢口の歌手活動は封印し続ける方針があったとしても、次のハロコンにおいては矢口が歌うべき必然性のある曲(今回の卒業生ラブマやHPASのような)は、絶対参加させなければなりません。事務所が自らファンの夢を壊すことをしてはならないのです。





実は明日、矢口のディナーショーに行ってきます。矢口のことを考えると心休まるときがないのですが、明日だけは、いい夢を見て来ようと思います。