ロマンティック凹みモード

藤本美貴

戸田に行った人がうらやましいです。僕は4/24の長野しかチケがありません。50日も先のことです。早く第六感の曲を生で聴きたい。亀井さんの活躍を見たい。
多くの人はミキティーのロマモーの話題で盛り上がっているようですけど、僕は少々複雑な心境です。この曲は不朽の名作なので、またコンサートで聴けるのはうれしいのですが、ミキティーにソロで歌わせるぐらいなら、ソロ新曲を出させてあげてほしいです。
僕はロマモーの曲自体は大好きなのですが、この曲のヲタ芸が好きじゃないんです。よく出来たヲタ芸だとは思います。ヲタイベント会場での盛り上がりや一体感はすばらしいと思います。しかし「美貴様美貴様お仕置きキボンヌ!」って、曲と全然関係ないじゃないですか。ヤヨー!とかオラヲタとか土下座とか、全然関係ない。それをそのままコンサート会場に持ち込んで、ミキティー本人の目の前で、本人に向かってお仕置きキボンヌ!なんて、本人に失礼です。
本来、コンサート会場での声援や手拍子は、演者に対する応援の手段のはず。曲に合わせて身体を動かすのは、おそらく人類が音楽を獲得した太古の昔からの自然な身体反応であり、結果的にその曲を楽しんでいることを演者に伝える手段にもなっているはず。
ロマモーのヲタ芸に限らず全てのヲタ芸について言えることは、本来応援のための手段であった声援や身体の動きがデフォルメされ画一化され、それ自体が目的と化してしまい、演者不在の自己満足になっていることだと思います。ですからイベントでやる分にはいいんです。もともと演者がいませんし、ヲタ芸を打ちに行くのが目的であって全然かまわない。むらい。さんがミキティーのコスして鞭振っても大歓迎です(笑)。ところがロマモーのヲタ芸ミキティの目の前でやるというのは、ミキティが目の前にいるのに、ミキティーの方を見ないでミキティの写真集広げて自慰行為に耽る姿をミキティに見せ付けてその反応を愉しむような、歪んだカタルシスを得るようなものだと思うのです。
やや言葉が過ぎたかもしれません。不快に思われた方もいるでしょう。これを読んで下さっているヲタもだちの中にも、ヲタ芸する人、ロマモー楽しみにしていた人、たくさんいると思いますが、別にケンカを売っているわけではないんです。そう受け取られたら謝ります。ごめんなさい。ヲタ芸は好きではないけど、ヲタ芸をする人自身まで嫌いということは断じてありません。ただ、ヲタ芸に関してこのように思う人間もいるということを知ってほしかったんです。異論反論があればお聞かせ願いたいと思います。