4/29(火)昼夜、モーニング娘。コンサートツアー2008春〜シングル大全集〜@中野サンプラザ

久住小春

昼は6列、夜は22列でした。このツアーは初観覧で、ここ数ヶ月ハロモニ@も観ていなかったので、動くモーニング娘。を観るのがとても久し振りな感じでした。昨年の秋コンでは、まだ「モーニング娘。+8期新メンバー」といった感がありましたが、もう8期メンもすっかりモーニングに溶け込んで、モーニング娘。として一体感が感じられました。
コンサートの演目はツアータイトルの通りシングル全36曲です。もちろん全てフルでやるわけにはいかないのでメドレー形式を多用しています。フルで聴きたい曲も多かったのですが、そのかわり曲繋ぎのアレンジで楽しめました。「かしまし」はメンバー1人分しかやらないという大胆なカットでしたが、そのメンバーをルーレットで選ぶという形式には感心しました。
中盤のソロメドレーが強く印象に残りました。6期の3人が静かに聴かせる曲を歌います。このコンサートは観客としても体力的にハードな内容なので、ここで身体を休めつつ聴くことができます。いっそ着席でも十分鑑賞に耐え得るメドレーです。続いてのガキさんソロから始まる「真夏の光線」。これはソロよりも大勢で歌うのを聴きたいと思ったところで高橋さんと6期が合流する展開が嬉しいです。
7・8期の見せ場は「ひょっこりひょうたん島」。これは小春ちゃんが適材適所です。ただ、「モーニング娘。の」ではなく「月島きらりひょっこりひょうたん島」に聴こえてしまうのですが(笑)。
終盤は怒涛の展開。「シャボン玉」でほとんど体力を使い果たしたところで、まだ残っている曲を考えてみたら軽く愕然としました。「まだまだあれもこれも残ってる!」ここからは気力の勝負です。そして、その「あれこれ残ってる」曲がメドレーになって登場します。このメドレーは高橋さん曰く「モーニング娘。のコンサート史上最も長いメドレー」「疲れちゃった人は座ってもOK」というもの。モーニング娘。恐るべしです。誰が疲れているかって、ステージ上のメンバーが一番疲れているわけですから、そこでこんなメドレーを持ってくるとは! そのメドレーは、I WISH〜ハピサマ〜恋ダン〜ウィアラ〜ピース〜恋レボと、およそ14分続きました。
本編ラスト3曲が泣けます。演者と観客が「いま・ここ」を共有して存在していることを確かめるかのように「ここにいるぜぇ!」、モーニング現体制での最高傑作「みかん」、最近のオリコン1位曲にしてラストにふさわしい「歩いてる」。ファンと共に10年歩いてきて、これからも歩き続けるモーニング娘。というわけです。
アンコールの1曲目は「愛あらばIT'S ALL RIGHT」。「時代はそれぞれいっぱい頑張ってきたよね」というフレーズはこのコンサートを象徴しています。アンコール2曲目、最後の曲は「LOVEマシーン」。このコンサートではラストを飾るにふさわしい曲です。ヲタとしは新鮮味に欠けますが、これからもモーニング娘。は、メンバーが変わるごとにこの曲に新たな生命を吹き込んで歌い続けていくのでしょう。