6/25(日)夜、矢口真里・稲葉貴子ディナーショー(握手・ポラ編)

稲葉貴子

握手とポラ写は本来ならとても緊張するものです。僕もハローのメンバーと初めて握手をした2004年2月の飯田さんソロデビューシングル発売記念握手会では、手のひらから噴き出す汗が止まらず、そんなこともあろうかと用意してあった紙おしぼりで手を拭きながら列に並びました。
緊張といえば、ふとこんな場面を思い出しました。2003年秋、岡女体育祭での矢口さんと岡村先生のやりとりです。50メートル走の出走前のインタビュー、岡女初登場の6期は皆表情が固く、他のメンバーは素の受け応えでした。そんな中で矢口さんは「久し振りに走るので緊張してまぁす♥」とカメラに向かってわざとらしいかわいさでアピールし、手のひらに人という字を3回、オーバーアクション気味に書きました。それを見た岡村先生は「お前はダメだな。慣れちゃってダメだな。バラエティ慣れしやがって」と言いました。
僕もすっかりディナーショー慣れしてしまいました。握手慣れ、ポラ写慣れしてしまいました。今回でディナーショー観覧は7回目、その中で稲葉さんと握手するのも矢口さんと握手するのも4回目です。だんだん以前のようには緊張しなくなってきました。さらに僕は酔っていたのかもしれません。お酒ではありません。7回のディナーショーの中で1番楽しかった今回の雰囲気に。
僕の番が来ました。今までは特にポーズを決めず普通に立って写っていたのですが、今回初めて、軽くポーズを取ってみました。ちょっとカッコつけてみようかと手をポケットに突っ込み、上体は軽く斜に構えました。
そして握手。矢口さんにはこう言いました。「おふたりの漫才、とても楽しかったです」すると矢口さん、軽いツッコミ口調で「漫才じゃないです!漫才じゃないですから」
握手のときはいつも、自分の言葉を伝えるのが精一杯でなかなか「会話」にはなりません。ところが今回は僕が軽いボケ的なことを言って矢口さんがツッコむという、「会話」を超えた「漫才」を成立させることができました(笑)。さすがは矢口さんです。
続いて稲葉さん。僕は稲葉さんとの総握手数はこれで7回目、かなり慣れてしまいました。慣れちゃってダメだな、というべきかもしれません。今回のディナーショーの楽しい雰囲気に酔いしれ、さらに矢口さんと漫才を成立させて酔いが回ってしまい、酔った勢いでしか言えないようなことを言ってしまいました。「稲葉さん、僕のジューンブライドになって下さい!
・・・これには元ネタがあります。稲葉さんのMCで「YES!しあわせ」の曲紹介のとき、今は6月で、6月といえばジューンブライドで、この曲は結婚式で歌うのにぴったりな曲、という話がありまして、それを引用したわけです。
さて、稲葉さんからも軽妙な切り返しを期待したいところでしたが、どうやら酔っていたのは僕だけでした。稲葉さんは「え〜と、う〜ん、そうですね〜・・・」と明らかに答えに窮してしまい、脇にいた引き剥がし係の魔の手が僕の腰に伸びてきてしまいました。僕は引き剥がされながら「6月はあと5日ありますから、期間限定でいいですから!」と、更にダメ押しをしてしまい、ますます稲葉さんを困らせてしまいました。ただこのとき、脇にいた矢口さんが少しウケてくれたのが救いでした。
稲葉さんは僕のことをどう思ったのでしょうか。イタイ客、危険な客と思われたらどうしよう?次のディナーショーの客席巡回で、目を合わせてくれなかったらどうしよう?、握手のとき、身構えるようなこわばった表情をされたらどうしよう?などと考えると、舌を噛んで死んでしまいたいぐらいの後悔と自責の念にかられます。
岡村先生の矢口さんに対する「慣れちゃってダメだな」は、矢口さんのバラエティ適応力を評価した褒め言葉の裏返しです。ところが僕は文字通り、慣れちゃってダメになってしまいました。身の程を知り、分をわきまえなければなりません。次に握手の機会があるときは、稲葉さんの歌への感動と感謝の気持ちを誠実に伝え、初心に帰って一から出直すことにします。・・・ただ、それだけでは日記のネタ的に面白くないなという気持ちが少しくすぶっているのですが(笑)