亀井絵里写真集「17才」

亀井絵里

前の日記でカメラマンに悪意があるとしか思えないと書きました。悪意という言葉はいささか不適切でしたが、それは「なぜかわいいアイドルをかわいいアイドル風に撮ってあげないのか?」「なぜアイドルとしてはいささか太すぎる状態にあるお腹や太ももを、ありのままにあからさまに撮ってしまったのか?」という疑問に端を発するものです。「17歳」の前に出版された田中れいな写真集「少女R」がまさにかわいいアイドルの写真集だっただけに、余計にそう思ったのでした。
そこに青島玄武さんが素晴らしいコメントを寄せて下さいました。前日記のコメント欄からあらためて引用します。


現在、彼(カメラマン今村敏彦)は「愛」をテーマに写真活動をしているみたいです。かなり露骨な表現で挑んでいるようですが、人間の持っている動物としての本能、理知・理性を越えた感情など、人間の内面をあらわにしようとしているのではないか思います。
ですから、たかがアイドルの写真集であっても、対象をかわいく撮るだけでなく、もっと内面までも抉り取るような写真の撮り方をする写真家ではないかと考えます。

『少女R』は、アイドル写真家の泰斗・根本好伸によるもの。アイドルファンにとっては、彼はアイドル写真集のJISマークのような存在ですね。(笑) それなりのクオリティで見られるのですが、あまりにも型にはまりすぎる部分もあり、及第点は取れても、それ以上の光るものを感じない写真集が間々あることも確か。(でも『少女R』は傑作といえます)
なるほど。個々のカメラマンの作風については詳しくないどころかほとんど無知な僕にとって非常にわかりやすい解説です。青島さんの写真集解説のページhttp://www.h6.dion.ne.jp/~rokuyaon/syasinsyou2.htmも勉強になります。ありがとうございます!
さて、僕はかわいいアイドルには常にかわいくあってほしいと思っています。写真集を出すならJISマーク付きの写真集を出してほしいのです。亀井さんのように推しメンであればなおさらです。ところが「17才」は、「人間の持っている動物としての本能、理知・理性を越えた感情など、人間の内面をあらわにしようとしている」写真集だったのですね。
亀井さんの内面がどれだけあらわになっているのかはわかりません。あらわになっているのは太いお腹まわりや太い太ももです。かわいいアイドルの写真集ならば隠してほしい部分です。そんな隠すべき部分があらわになっているということは、ある意味ヌード写真と同じなのです。この写真集において亀井さんの肉体はあまりにも正直なエロスなのです。
その結果、亀井さんの内面というよりも僕の内面、僕の「動物としての本能、理知・理性を越えた感情」が抉り出されてしまいました。それはたとえば、前の日記に書いた「後ろから抱きつきたくなる衝動」です。僕は亀井さんに対して、そのような感情をともなった見方をしてきませんでした。しかしそれは僕の動物としての本能を理性で覆い隠してきただけなのかもしれません。ところがこの写真集は、僕の理性のタガを外すのに十分な破壊力を持っていました。
全く、困った写真集です。3つ前の日記で採り上げた2ちゃんのスレタイは真実でした。
「亀井のエロ本なかなかいいぞ」