矢口を忘れず

日刊スポーツ

7期メン決定のハロモニ、なかなか面白かったです。最終候補者5人の合宿をしないかわりに、つんく♂が久住家に行って日帰り合宿をするとは(笑)。
しかしつんく♂は、久住さんを完全に採用するつもりで行っています。参加者の素質や適性をチェックする本来の合宿のように、厳しいダンスレッスンやボイスレッスンはありません。歌審査は一瞬、合宿を彷彿とさせましたが、笠木先生や菅井先生や前回の上野まり子先生のような厳しいレッスンではなく、つんく♂のやさしい指導を受けての最終確認のようなものでした。わざわざ小西貴雄を連れて行くあたりも破格の待遇です。久住さんは「つんく♂さんにけっこうダメ出しをくらったんでヤバいかな」と言っていましたが、あんなものはダメ出しのうちに入りません。
既につんく♂としては、久住さんに決めてしまっています。しかしそれでは番組がもたないので、完全に番組の単なる企画としての、久住家訪問や中学校での合格発表とシークレットライブだったと思います。それらは非ヲタの一般人が見てもそれなりに楽しめる企画で、普段のヲタ相手のぬるい企画ばかりのハロモニ。とは思えない番組になっていました。
それはまた、今までの新メン加入特番とも明らかに異なっていました。今までの特番は、合格までの過程を、本人の素顔、努力、成長の過程を見せて最後に合格者を発表していました。しかし今回は早々に合格者を決めて、その次代を担うエースの誕生をいかにして祝福するか、という番組になっていました。。一言で言えば、今までは合格発表特番、今回は合格祝い特番です。破格の待遇です。
破格の待遇といえば、翌日のスポーツ新聞各紙での扱いも驚くべき大きさでした。ここまで来ると、新生モーニング娘。の明るい未来を世間に強くアピールし、矢口さんの件を早く忘れさせようという作為的なものがあるのではないかと思ってしまいます。久住さんの加入は当然祝福されるべきです。しかしそのお祭りムードの陰で、非常に理不尽な形でモーニングを去っていった長年の功労者を忘れるわけにはいきません。矢口がいなければ、久住さんはモーニングに入れなかったかもしれません。なぜならば、矢口がいなければモーニングがここまで存続していなかったかもしれない。そのぐらい、矢口の存在と功績は大きいものだったと思います。
僕は久住さんを応援したいし、モーニング娘。も応援して行きたいのです。実際、応援して行くと思います。しかし矢口の件が何らかの形で解決されない限り、曇りなき心で応援することができないのです。