矢口真里

うたばんで、矢口が「モーニング娘。です」、って言ったところ、 一瞬、素で間違えたのかと思いましたが、これはうたばんなんですよね。「中居くんの思い出・・・ないです」ってところで、ああ間違いも台本のうちなのかなと思えてきました(苦笑)。


矢口のコメントは、公式発表をなぞっただけのもので、「アイドルとして責任を取ること=モーニングを辞めること」というのはやはり納得が行きません。


モーニング娘。は、従来のアイドルという型に収まらない存在だったはずです。従来のアイドルというのは、その語源である「偶像」という言葉があてはまるような「みんなの恋人」であって、それはある意味非人間的な存在です。
しかしモーニングは、ASAYANや、娘。ドキュメント2005(娘。DOKYUではない)で、生身の人間的な努力や葛藤の姿を見せてきました。卒業と加入を繰り返し成長する姿は、組織論的に世の注目も集めてきました。だからこそ矢口が中間管理職などど評されたわけです。


そんなモーニング娘。を、事務所の方がアイドルという型に押し込めてしまい、その結果、非人間的な偶像であるべきアイドルが人間的な恋愛をしてしまったらアイドル失格というわけです。
そしてリーダーとして下の者に示しがつかないという、組織論的側面も利用しつつ、その組織を草創期から長年に渡って支えてきた功労に報いるようなことはせず即刻クビです。そんなことは、断じて許されることではありません。


なぜ矢口は辞めなければならなかったのか。たとえば矢口の交際が発覚して、急激にモーニングの人気が下がるなどとは思えないのです。あややという先例があります。僕の知っているあやヲタの皆さんは、あややの交際が発覚しても変わらずあややを応援し続けています。
それは、あややが今回のツアーで圧倒的に素晴らしいステージを見せてくれているからだと思います。男ができてダメになった、なんてことを言わせないようなステージです。歌手として、その歌の力でファンを魅了し続けているのです。それこそが「責任を取る」ということだと思うのです。矢口にも、そんな責任の取り方をしてほしかったです。


矢口がモーニングを続けることによって責任を果たせないならば、せめて直接ファンの前で挨拶をするという形で責任を果たしてほしい。そしてファンも、直接矢口に今までのお礼を言いたいはず。
そのためには、今からでも卒コンを設定してほしい。それが、矢口の長年の功労に報いるための、そして矢口を応援してきたファンのための、事務所の責任だと思います。