「女性でありながら」

亀井絵里2004-10-23

ここ数日、あややのこと、渡良瀬橋のこと、いろいろ書きたいことはあるのですが上手くまとまりません。サイト巡回などしていますと、豊かな情報、深い洞察、明晰な文章をたくさん見かけます。それらを目の当たりにすると、自分の耳や感性や語彙の貧弱さに暗澹たる気持ちになります。自分はせいぜい、キャメイさん萌えのお目汚しの雑文を書き散らかすのが身の丈にあった精一杯なのかもしれません。(亀井さん、こんな形で引き合いに出してごめんなさい。悪気はないです。)というわけで今日は気分転換に非ハロプロネタです。


先日、、maki-ryuさん(のお友だち)の日記で、日テレのニュースがイラク復興支援に携わる外務省女子職員の活躍を特集した際、「女性でありながらアラビア語に堪能」という一節があり、アラビア語に堪能であることに「女性でありながら」が要るのか?という問題提起がありました。
maki-ryuさん日記についたコメントによると、アラブ諸国では女性の社会進出に対する根深い差別があるそうで、その意味では女性がアラビア語を用いてアラブ諸国で活躍するのは障害があるかもしれませんが、基本的に外国語を習得することに男性も女性も関係ないですよね。
日本では、女性の社会進出の流れは徐々に広がっているとは思いますが、やはりまだまだ様々な偏見や障害があるのではないでしょうか。また男性が、以前は女性の仕事であった職種に進出するのも同様の困難があると思います。職業選択以前の問題として、日常生活のレベルでも、「女はこうあるべきだ」「男はこうあらねばならない」とか、「男のくせに」「女だてらに」といった意識は、程度の差はあれど人々の意識の中に根強く残っているような気がします。
さて、数年前の話ですが、僕の知人で塾の先生をしている人の発言をご紹介します。宿題を忘れたり筆記用具や教材を忘れたりすることの多い中学生男子を叱責すべく、次のように言いました。


お前は長男だろ!?お前がしっかりしなくてどうやって家を支えていくことができるんだ!?
宿題忘れと長男と、どういう関係があるんでしょうか?(笑)次男だったらいいんでしょうか?
またある時は、勉強に気持ちが向かず、遅刻や宿題忘れの多い中学生女子にこう言いました。

お前こんなことで、将来子どもを産み育て、家庭を守っていくことができるのか!?
勉強がしっかりできないと子育てもできないんでしょうか?(笑)