かおりん握手会完結編

歌われたのは3曲、「エーゲ海に抱かれて」、「オー・シャンゼリゼ」、「バラ色の人生」。僕はソロ歌手・飯田圭織を応援し、歌を聴くことに集中したかったので曲中の「エーゲ海」における曲中のPPPHは控えました。その分、手拍子と曲前後の拍手とコールは精一杯やりました。
MCは、1人でのステージとても緊張している、モーニングで初コンサートを行った渋谷公会堂でイベントができてうれしい、写真集撮影で行ったエーゲ海にまた行きたい、みんなも行く?かおりんと行くエーゲ海ツアー(笑)、などでした。おいおい、エーゲ海ツアーっていったいいくらかかるんだ?でも、今日この場で申込受付なんかあったら、勢いで申し込んじゃいそうですよ。あと、鳴り止まない大きな拍手に感極まったのか、しばらく言葉に詰まっていた場面がありました。ちょっと涙ぐんでいたのかもしれません。


ミニライブが終わり、いよいよ握手会が始まりました。まずは2階立ち見客からでした。ステージに向かうヲタの列の中から、目を凝らしてヲタもだち新さんの姿を探しました。しかし、いかん!僕は飯田さんを見に来たんだ!飯田さんを見てなきゃ!と思いなおしステージ上の飯田さんに目をやると、いつの間にかそこには新さんの姿が。新さんカッコいいです。握手するときにピシッと背筋が伸びています。動きに無駄がありません。頭の下げ方に好感が持てます。こないだのあやナイで蟻巣姫にがっついてた人と同一人物とは思えません。(今日も姫に会いに行ったんだっけ?)


さて僕もそんな新さんのようにカッコよく決めたいなと思い、握手の列に並びました。口臭予防にガムを噛み、手に汗握ってびちゃびちゃだったので、用意してきたファミレスの紙おしぼりで手を拭いて準備万端。通路から会場に入ると、そこから飯田さんのいるステージまではあっという間でした。
ステージに上がり飯田さんの前に立ち、飯田さんの手を握り、「いい歌をずっと歌っていってください」と言いました。すると僕の声が小さかったのか割舌が悪かったのか、飯田さんがちょっとキョトンとしたような表情をみせたので、あわてて「ずっと応援していきます」と付け加えました。
お辞儀をして手を離し、係員に誘導されステージから降りました。そのとき
自分の顔がとてもニヤケているのがわかりました。通路を歩きながら、たった今起こった出来事を反芻しようとしました。しかし、飯田さんの顔がほとんど思い出せません。キョトンとした一瞬の表情しか思い出せません。あるいは実際そこだけしか飯田さんの顔を見られなかったのかもしれません。でも、握手をした手の、意外と小さく、そしてやわらかい感触だけはしっかりと思い出すことができました。


会場の外に出ると、日差しはもう翳り始めていましたが、ビルや人や車や、目にとまるもの全てが生き生きと輝いて見えました。僕は雄叫びをあげながら、スキップして噴水に飛び込んで、みんなに笑われて、みんなと笑いあいたい、
そんな気分でした。