8/13(木)昼、真野恵里菜 3rdシングル「世界は サマー・パーティ」発売記念イベント@なんばHatch(その3)

古峰桃香

握手会は真野→北原→関根→古峰→吉川の順。問題は最後の古峰→吉川のところ。複数メンバーとの握手では、推しメンが隣り合って並んでいるとやりにくいもの。どちらにも「この人は自分の熱心なファンなんだ」と思ってほしいですから(笑)。隣の握手の様子を見る余裕はないだろうけど、こみねっちに熱心なところをきっかに見られたくないし、きっかに熱心なところをこみねっちに見られたくないわけです。


真野ちゃん、さあや、せっきーとの握手では「お疲れさまでした」や「頑張ってください」の一言のみ。剥がしスタッフにとっては優良ヲタですから、乱暴に剥がされて不快な思いをすることなく気持ちの良い握手ができました。


さて、こみねっちの番。同学年エッグたちはユニットに選抜され活躍し、こみねっちひとり取り残されている現状ですが、彼女はこれから伸びる子だと思うのです。大人びた雰囲気の顔立ちはだんだん実年齢とのバランスが取れてどんどんかわいくなってきていますし、これからもっともっと美人になるでしょう。ですから現状に心折れることないよう、応援し、支えてあげたいのです。


僕はこみねっちに、まずは他のメンバーと同じく「お疲れさまでした!」と言ってから、「こみねっちかわいいね!」と付け加えました。アイドルにかわいいなんて言葉は珍しくも何ともないはず。ところがこみねっち、まるで生まれて初めてそう言われたかのように、目を輝かせてとても嬉しそうに「ありがとうございます!」と、僕の手を強く握ってきました。僕の人生において、僕の発した言葉がこれほど誰かを喜ばせたことがあっただろうか?僕はもうこの子のために残りの人生を捧げてもいい!と、この瞬間思ったほどです。


僕はそれで満足して、係員の誘導もあり、きっかの前に流されました。しかしこみねっちは握った手を離さずに僕を引きとめて、さらに僕が何か言うのを待っているかのよう。ど、どうすればいいんだこの状況!そのとき僕の視界の隅には、きっかの「あれ、この人は私の前に来て何でいつまでもこみねっちと握手してるの?」という訝しげな表情。ああ、僕はきっかから「こみねっちヲタ認定」されてしまったに違いない(泣)。


その後のきっかとの握手では、「いや、こみねっちも確かに好きなんだけれど、僕が一番好きなのはきっかなんだよ!きっかのために大阪まで来たんだよ!」なんて弁解できるわけもなく、「あ、明日赤坂行きます!」と言うのがやっと。それ以外の記憶は消失。きっかの返答も、きっかの表情も全く覚えていません。


こみねっちとの握手は最高の出来。しかしそれを本命きっかにバッチリ見られて「こみねっちヲタ」認定を受け、握手は記憶消失。夢野久作の小説「ドグラ・マグラ」の一節を借りるならば、「空前の成功を告げると同時に、絶後の失敗に終わった」握手会となりました(泣)。
(つづく)